辻占 #001578

#001578
彼女は、他人を支配するのを好むこの男が、支配されることをも必要としているのだと、直感によって悟っていた。彼女は、かれのその必要を満たしてやった――いやというほど貪婪に。
(「この世の彼方の海」)