辻占 #002021

#002021
すると突然、大丈夫、ぼくがついてるからね、といった気分になってしまう自分に対して馬鹿馬鹿しくって言葉もない。本当はぼくの方が誰かに抱きついて助けてくれえと泣きたいくらいなのに。恐いのに恐がっていられないのだ。こわいのに。
(「大久保町の決闘」)