辻占 #002266

#002266
「どんな女でも、どんな大年増になっても、どこかに、おぼこ娘の部分を残しているものですわ。女はそういうものなのです」
「そうかねえ」
「殿方が、どんなに枯れたお年寄りになっても、どこかに助平を残しているのと同じことでございますよ」
(「日暮らし〈下〉」)