辻占 #003918

#003918
その声には真実と、岩のように固く非情な勝利感が轟いていた。守ってくれるはずのすべての人々に見捨てられた最大の窮地において、彼女は自分が自分を見捨てる必要のないことを知ったのだ。なんと力強い学びであったことか。
(「影の王国 上 (創元推理文庫)」)