辻占 #005955

#005955
それを知ったとき、冷え冷えとした心地になったのは、なぜなのだろうな。生き死にを、ただ、そう生まれたからだ、とは、思いたくないのは。
生きることには、多分、意味なんぞないんだろうに。在るように在り、消えるように消えるだけなのだろうに。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)