辻占リスト #001470~#001479



#001470
偉大さは妬みを招き、妬みは恨みを、恨みは嘘を招く。
(「ハリー・ポッターと謎のプリンス」)


#001471
暴君たる者が、自ら虐げている民をどんなに恐れているか、わかるかね?暴君は、多くの虐げられた者の中から、ある日必ず誰かが立ち上がり、反撃することを認識しておるのじゃ。
(「ハリー・ポッターと謎のプリンス」)


#001472
歳をとった者は愚かで忘れっぽくなり、若者を侮ってしまうことがあるものじゃ……
(「ハリー・ポッターと謎のプリンス」)


#001473
自堕落な人間にとって己を御すことは駿馬に跨がるより遥かに難しい。
(「文庫版 塗仏の宴―宴の始末」)


#001474
目を瞑ろうと蓋をしようと、闇が消えてなくなった訳ではないからだ――と、私は思う。
上辺だけ取り繕っても綺麗ごとで糊塗しても理詰めで封印しても――あるものはある。
(「文庫版 塗仏の宴―宴の始末」)


#001475
だが、気持ちというものは、相手に伝わることの方が遥かに稀なのである。だから、もし正確に伝わったなら、その時は偶然と思った方が善い。
(「文庫版 塗仏の宴―宴の始末」)


#001476
そう、人は、自分は自分なんだと思いたいものです。あなたにとって世界はあなただけのものだ。だからあなたは自分を世界から切り離して、特別視したい。他人と自分を差別化したい。だからこそ、世界は不思議に溢れている。自分が自分でないかもしれないと気付けば――世界には謎などひとつもないんですよ。
(「文庫版 塗仏の宴―宴の始末」)


#001477
私は、多分馬鹿なんでしょう。不幸に対して鈍感なのかもしれません。
(「文庫版 塗仏の宴―宴の始末」)


#001478
人は誰でも同じように弱いものです。しかし多くの者は死を選ぶことをしない。何故なら人間はそう云う風に出来ているからでございます。
(「文庫版 塗仏の宴―宴の始末」)


#001479
しかし、単調な拷問は、反復するうちに苦痛を伴わなくなる。
予測可能なら怖くはない。
予測不能の平時の方が私にとっては余程不安である。
(「文庫版 塗仏の宴―宴の始末」)