#001800
お前は不確定要素に心を砕きすぎる。二分後のことに集中して、二分前のことは忘れろ。
（「マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉」）
#001801
自分の人生の大半が、実は不随意神経の誤作動によって成り立っているという気になるから考えないほうがいいよ。
（「マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉」）
#001802
逢うべき相手には必ず何かの理由が生まれて、嫌でも逢わせられるものよ――そういう仕組みの中で生き続ける限りね。
（「マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉」）
#001803
今はまだ。
そう思うと、不思議なほど気分が楽になる。
（「マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉」）
#001804
受け入れることはできないが、認識することを拒みたくはない。
（「マルドゥック・ヴェロシティ 2」）
#001805
消したなら、消した痕跡が残るはずだ。
（「マルドゥック・ヴェロシティ 2」）
#001806
ほとぼりが冷めるのを待つってのは、案外良い手だからね。臆病者ほど急いで下手な弁解に走るもんだ。そして自分から墓穴を掘るはめになるのさ。
（「マルドゥック・ヴェロシティ 2」）
#001807
「どうやって？」
「普通、なぜ、と訊くところじゃない？」
（「マルドゥック・ヴェロシティ 2」）
#001808
お前が何を知っているかには興味がない。重要なのは、なぜ知っているかだ。
（「マルドゥック・ヴェロシティ 3」）
#001809
生き延びるほどに最悪の光景を見る。それでも生き延びることを、やめられんとは。
（「マルドゥック・ヴェロシティ 3」）