#000240
夫婦喧嘩はお腹の空いている時には禁物ですよ。お腹が軽いと喧嘩は重い、お腹が重いと喧嘩は軽い。
（「後日の話」）
#000241
ま、感激屋にわるい男はいないさ。
（「後日の話」）
#000242
世間は浅墓で、愚かで、残酷で、それ故に非常な力をもっているでしょう。どんなに強い愛だって、世間は押し潰してしまうこともあるのです。しかし、人間はまた、そういう世間から滋養をもらっているからこそ、生きてゆけるんですよ。
（「後日の話」）
#000243
（子供ができない、という嘆きを聞いて）
「そんなもん、簡単なことでっせ」
「どうするんですか？」
「はじめにあんさんが奥さんといっしょに部屋に入ります。部屋の窓をあける。それから電気を消して、口笛を吹きまんのや」
「なるほど。それから？」
「それを合図にわしが窓から入ります」
「……？……！」
#000244
いえ、構いません。もう、私はこれ以上、傷つきようがないんです。
（「もう一人のチャーリイ・ゴードン」）
#000245
おまえは……まだ生きている。生きている限り、人は、やるべきことが残される。
（「芦屋家の崩壊」）
#000246
うちも、子供みたいな連中ばっかりだから。
#000247
でも、愚行でもいい。愚行だって人類文明を発展させることはある。
#000248
知らないうちに原爆を造ってるかもしれない人種としては、これぐらい心得ておくべきだと思うよ。
#000249
何につけ、手ごたえのあるものが好きでな、俺は。