#002430
「しかも法律違反だ」
彼女は肩をすくめた。「もちろんよ。たのしいことって、みんなそうじゃない?」
(「ブルー・シャンペン (ハヤカワ文庫)」)
#002431
あなたには自分の体があるけど、わたしにはない。それはあなたの責任じゃないけど、それでもそのことでちょっぴりあなたが憎い。
(「ブルー・シャンペン (ハヤカワ文庫)」)
#002432
だが、こっちはあの子の二倍の齢なんだぞ。
(「ブルー・シャンペン (ハヤカワ文庫)」)
#002433
賄賂は自然に発生するものなのよ。重力みたいに。賞賛にあたいすることじゃないけど、仕事は片づく。
(「ブルー・シャンペン (ハヤカワ文庫)」)
#002434
でもねえ、今でも思うんだけど、嘘だからなんだというんだろうな。僕はつまらない、空っぽの男だ。語られた話以外、いったい、僕そのものに何の価値があるんだろう。
#002435
「でも、ここはあなたの場所じゃないのよね?」
「わたしの場所はきみがいるところだよ」
#002436
規模も範囲も重要性もさまざまな質問と問題――そのすべてがわたしにむかって投げかけられる。わたしの仕事はそれらを果敢に受け止めて、相談者がたとえ回答に満足できなくても、少なくとも悩みを真剣に聞いてもらえたと満足できるよう手助けすることだ。
#002437
十代の若者たちは愚かでバカげた行動をとることがあるが、その十代の若者たちが手本にしているのはおとなたちから受け取ったシグナルなのだ。
#002438
「べつに気にしないけど」
「知ってるよ。だからといって、きみがいつもやるべきだということにはならない」
#002439
リーダーシップとは、少なくとも一部は個性によってもたらされる。