#002590
「変態か」
「君ほどではない」
(「量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)」)
#002591
女はいつでもそうかもしれないが、彼女は男であるぼくより世界がすばやくみえるのだった。
(「量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)」)
#002592
どんなときでも科学調査には意味があるよ。戦争中だろうが、太陽が吹っ飛ぼうが。
#002593
「相変わらず混んでるなあ、ここ。何でこんなに一ヵ所に集まるんだろ」
「人間は寂しがりですからね」
#002594
「あわれな独身四十男の傷つきやすいハートを、ちょっとは労ってくれ」
「んなもの知るか!」
#002595
もとよりわれわれは主流派ではありません。
#002596
歳食うと、惚れたはれたなんつうのはまどろこしくてな。見たいもんはすぐ見る。自分に素直になるのが、いい老いぼれ方ってもんだ。
#002597
男も女も、肉も機械も関係あるかい。きれいなもんはきれい、野暮なもんは野暮だ。大事なのは美学ってやつよ。
#002598
「恨んでいるのか。逆恨みだな。元はといえば悪いのはおまえたちなのに」
「逆恨みだろうがなんだろうが恨みは恨みだ」
#002599
重要よ、知らないことを知るというのはね。それが無意味であればあるほどいい。意味を求めると濁るから。