生きている、と言うよりは、日々をどうにか、こなしていた。
「たぶん、おまえ以上に、このことを真剣に考えた奴なんて、世の中にいないんだ」
「まあね」
「それなら、他の奴に評価させるなよ」
果たして俺たちは、他の者のことをどれだけ知っているんだろう?
「嘘に支えられることに価値があるんでしょうか?」
「嘘か本当か、一体誰が判定できるのかしら?」
今このときほど、それを望んだことはなかった。これほどまでに自分がそれを望んでいたことにやっと気づいた。
「それは良い。全霊を尽くして誤答を出すがいい」
「そうですそうです。遠慮なく外して下さい」
どうしてこう、途方もない一大構想を自分に見せつけようとするのか。何か自分に含むところでもあるのか。ついつい本気でそう口にしたくなった。