辻占リスト #003430~#003439

#003430
嘘をつくって難しいですね。彼女を見てて、そう感じることはありました。すごく手間暇かけて話をこしらえても、どっかで本当のことを混ぜなくちゃならないし、それにはエネルギーも要るから、完璧にはできなくなるじゃないですか。
(「名もなき毒 (文春文庫)」)


#003431
だけど、わたし一人に何ができます?残された人間は、何とかこれから先も生きていかなくちゃならない。それだけで精一杯なんです。
(「名もなき毒 (文春文庫)」)


#003432
ダメですねぇ、人間て。自分に関係ないことだと、すぐ忘れる。
(「名もなき毒 (文春文庫)」)


#003433
失敗談でさえ、思い出話は明るく楽しい。
(「名もなき毒 (文春文庫)」)


#003434
ものを食べている子供は、誰の子であれ何歳であっても、愛おしい。
(「名もなき毒 (文春文庫)」)


#003435
「どこまでできるかわからないけど、ちょっとやってみよう。あてにしないで待っててくれるかな」
「頼もしいんだか頼りないんだかわかんない」
(「名もなき毒 (文春文庫)」)


#003436
正義なんてものはこの世にないと思わせてはいけない。それが大人の役目だ。なのに果たせん。我々がこしらえたはずの社会は、いつからこんな無様な代物に堕ちてしまったんだろう。
(「名もなき毒 (文春文庫)」)


#003437
不幸ってのは、たいていの場合そうなんだな。あちらを立てればこちらが立たずというふうに噛み合っちまってる。こんがらがってほどけない紐みたいに。
(「名もなき毒 (文春文庫)」)


#003438
人が住まう限り、そこには毒が入り込む。なぜなら、我々人間が毒なのだから。
(「名もなき毒 (文春文庫)」)


#003439
ハンデなんか気にするなって言えるのは、ハンデがない人だけなんです。
(「レインツリーの国 (新潮文庫)」)