#003580
こういう現実離れした人間には今までに二度ほどお眼にかかったことがある。
(「壊れかた指南 (文春文庫)」)
#003581
なあに、今はどんなやつだって、何とか生きていける世の中なんだよ。
(「壊れかた指南 (文春文庫)」)
#003582
それは人類のために役立っちゃってるんですよ。残念ながら。
#003583
子供が子供を育てているのだから孫がああなるのも道理というものである。
#003584
俺たちのことはジジイと呼ぶな。――おっさんと呼べ。
#003585
さっきまで凶悪極まりなかったおっさんはいつのまにか凶器もしまい、地味で人の好さそうなフツーのおっさんに変貌を遂げていた。
それも恐いんですけど。
#003586
物理的な過ちより気持ちが動くほうが厄介なことはままある。
#003587
話し合いっていうものは情報を持っていないほうが焦って自滅するもんだ。
#003588
「……ね、何であの年代の人たちってちゃんと好きって言わないんだろうね」
「今さら照れくさいんじゃない?若くても照れて言えない奴いっぱいいるじゃん」
#003589
「お前さては暇だな」
「いいじゃんかよ」