辻占リスト #003780~#003789



#003780
細部ははっきりしているのに、細かな齟齬に満ちており、しかし全体は圧倒的にもっともらしい。
(「拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)」)


#003781
良手と悪手の隙間には、手を選ばないという選択肢が落っこちている。
(「拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)」)


#003782
卓越は必ずしも有利を意味しない。
(「拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)」)


#003783
謎が明かされていく感覚は、それがどんなものであろうと楽しい。
(「拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)」)


#003784
とても信じられないような本当の話を理解するには、本当にしか思えない嘘の話や、まるっきり嘘のような本当に嘘の話を楽しめる能力が必要な気がする。
(「拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)」)


#003785
夢は少人数で見なきゃ叶わないってことか。
(「拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)」)


#003786
人という器は、あまりに多くの悲しみに満たされると、心を亡くしてしまうのだな――
(「陰陽師 天鼓ノ巻 (文春文庫)」)


#003787
どこぞの神の振った賽の目が、たまたま合っただけのことであろう。
(「陰陽師 天鼓ノ巻 (文春文庫)」)


#003788
しかし、一度離れてしまった心は、もう、もとにはもどらぬのだよ。たとえ、おまえがどんなに呪うても、そればかりは無理なのだ。心はやれぬが、生命はあげられたのに。こんなことなら、憑り殺してくれてよかったのだよ――
(「陰陽師 天鼓ノ巻 (文春文庫)」)


#003789
では、どの神が何をするというのか。神が何もせぬのはもともとではないか。
(「陰陽師 天鼓ノ巻 (文春文庫)」)