#004530
「お前はいつダークサイドに惹かれてもおかしくない言動の男だからな」
「舐めんな！俺がダークサイドに落ちるとしたらこんな小金で満足するか！」
（「キケン (新潮文庫)」）
#004531
「控えめでこれって明日からどうなるんだろうな……」
誰かが呟いたが、それは全員に黙殺された。
今から気力が失せそうなことを考えさせるな、という無言の返答である。
（「キケン (新潮文庫)」）
#004532
お前、その笑い方はどう聞いても完全に悪役の笑い方だぞ。地球が核の炎に包まれた系。
（「キケン (新潮文庫)」）
#004533
あれは生で間近で見るとやっぱ大したもんだよ。お前も実際に見たらきっと呆然とするよ。
（「キケン (新潮文庫)」）
#004534
「よし。えらい」
肩をばしんと叩かれた。
「男の子だったな」
「……男の子ですから」
（「キケン (新潮文庫)」）
#004535
「二回繰り返した意図は何だ？」
「ポイントだからです。テストに出ます！」
（「キケン (新潮文庫)」）
#004536
自分の特性は覚えといたほうがいいぞ、せっかくの武器なんだから。
（「キケン (新潮文庫)」）
#004537
負けてあんな露骨にむくれるくらい本気で遊びに来てるとこは気に入った。大人たるものああでないと。
（「キケン (新潮文庫)」）
#004538
不安要素が可能性の問題なら突貫するのが男のコだろ。
（「キケン (新潮文庫)」）
#004539
――もうあの場所は俺たちの場所じゃないんだ。
（「キケン (新潮文庫)」）