#004720
いわずにおいた。古傷の中には決して本当には癒えないものがあり、ほんの些細な言葉でまた出血することもあるからだ。
#004721
かれらの半数は真実をいう勇気がない。そして、あとの半数は真実を見いだすことができない。
#004722
少なくとも、にっこり笑って調子を合わせてくれてもいいじゃないか。
#004723
夏はたちまち終わるが、少年時代も同様だ。
#004724
「不公平だわ!」
「公平なことなんてないのさ」
#004725
失礼ながらわたしの意見は違う。死んだら、もうそれっきりだ。ところが、生は可能性に満ちている。
#004726
しかし、かれらは物事を自分自身の時間で行なうのです。
#004727
神々がおれにくれたのは、空虚な勝利だった。王冠なんて――おれが与えたまえと祈ったのは、あの娘のことだったのに。
#004728
しかし、人間は必ずしも自分の属する場所にいられるとはかぎらない。
#004729
剣を鋭利に保つなら、砥石が必要であるごとく、精神には書物が必要なのだ。