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辻占リスト #000052~#000061



#000052
どんな力も、すべてその発するところ、行きつくところはひとつなんだと思う。めぐってくる年も、距離も、星も、ろうそくのあかりも、水も、風も、魔法も、人の手の技も、木の根の知恵も、みんな、もとは同じなんだ。私の名も、あんたの名も、太陽や、泉や、まだ生まれてない子供の真の名も、みんな星の輝きがわずかずつゆっくりと語る偉大な言葉の音節なんだ。ほかには力はない。名まえもない。
(「影との戦い」)


#000053
手でふれてみること。あやまたずに進もうとすれば、それしかない。目には見えなくとも、道は手でつかむのだ。
(「こわれた腕環」)


#000054
いざや寝ん元日はまた翌(あす)のこと
(与謝蕪村)


#000055
なんという不思議だろう。生きて、この世にあるということは、思っていたより、はるかにすばらしく、不思議なことではないか。
(「こわれた腕環」)


#000056
敵に立ち向かっていくのにも大いなる勇気がいる。しかし、味方の友人に立ち向かっていくのにも同じくらい勇気が必要じゃ。
(「ハリー・ポッターと賢者の石」)


#000057
過去を否定することは、未来も否定することだ。人は自分で自分の運命を決めるわけにはいかない。受け入れるか、拒否するかのどちらかだ。
(「さいはての島へ」)


#000058
確信を得たいと思っている時に、「願う」ぐらいのことしかできないと知るのは、なんともわびしいことである。
(「さいはての島へ」)


#000059
人間にとっては、何かをすることのほうが何もしないでいることより、ずっと容易なんだ。わしらはいいことも悪いこともし続けるだろう。
(「さいはての島へ」)


#000060
もしもわたしが生きているということを大切に思うなら、それが終わることを憎まずにいられるものでしょうか。このわたしが永遠に命の続くことを願っては、なぜいけないのでしょう?
(「さいはての島へ」)


#000061
わたしは愛に値するものに自分の愛をささげました。それが王国であり、涸れることのない泉なのではないでしょうか。
(「さいはての島へ」)