#005190
昔、自分のいうことを聞いてもらえた証が欲しいと切望していたとき、その結果の責任まで想像したことがあっただろうか。
（「死者の短剣 地平線 (創元推理文庫)」）
#005191
必要なことをすべきなのは明白ですが、誰も何もやっていないのはさらに明らかです。それにおれより頭のいい人間が何をしたらいいのか考える時間の余裕がしだいになくなっているんです。
（「死者の短剣 地平線 (創元推理文庫)」）
#005192
経験のなかには時間を短縮できないこともある。経験は自然ににじみ出てくるのを待たねばならないのだ。
（「死者の短剣 地平線 (創元推理文庫)」）
#005193
もしかしたら一歩下がったか横に動いただけで、前進はしていないのかもしれないが、少なくともひとり芝居をしているわけではない。
（「死者の短剣 地平線 (創元推理文庫)」）
#005194
きみの年齢のとき、おれはそんなに愚かだったかな。そうだったかもしれないね。
（「死者の短剣 地平線 (創元推理文庫)」）
#005195
仕事は仕事だよ。どこにいようと、男は昼間は仕事をするしかない。
（「死者の短剣 地平線 (創元推理文庫)」）
#005196
良策でも使い方を誤れば、愚策と同じことです。
（「死者の短剣 地平線 (創元推理文庫)」）
#005197
あなたは、手のなかにほとんど何も残っていないから、手を握りしめているだけですよ。
（「死者の短剣 地平線 (創元推理文庫)」）
#005198
ここでは、未来のできごとが毎日起こっています。
（「死者の短剣 地平線 (創元推理文庫)」）
#005199
よくいわれたの、“なんなのよ、いまそれをする時間がなくても、いままでにいくらでもあったでしょ”って。
（「死者の短剣 地平線 (創元推理文庫)」）