辻占リスト #005940~#005949

#005940
いま思えば、あの頃は灰色に見えた未来にも、多くの生気に満ちた色合いはあったのだろう。幼い目には見えなかったものが、たくさん、あったのだろう。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005941
生まれ持った運命を拒むことは、生まれなかったことと同じ。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005942
大義のためだかなんだか知らんが、自分の命なら勝手に捨てろ。だが、おれの命はおれのもの。あの子の命も、あの子のものだ。おまえらに生き死にを決められる筋合いはない。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005943
どれほど残虐なことをしてでも、成し遂げたいと思うことが、おれにはあるんだよ。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005944
情けなかったよ。骨が崩れ落ちるほど、情けなかった。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005945
なにか悪いことでもしたというなら、まだ納得もできただろうに、なんの理由もないからこそ、どうしても問わずにいられない。
長く生きることができる者と、長く生きられぬ者が、なぜ、いるのか。
長く生きられぬのなら、なぜ生まれてくるのか。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005946
神というのは、便利な理屈だ。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005947
我が身はもはや木の枝から離れ、落ちてしまった葉だ。流れゆき、やがては大海に消えていくしかない。そうわかっていても、哀しみや渇望は、消えることはない。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005948
そうであったなら、ただの馬鹿だが、そうではない、かもしれん。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005949
もう思わずにいる時間の方が長くなりました。虚しいことですけど……救いでもあるんでしょうね、忘れられる、ということは。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)