辻占リスト #005950~#005959

#005950
逝ってしまった者たちの記憶が薄れていくことは、自分の場合は、生き易さにはつながらなかった。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005951
他に聞くべきことがあるだろうに、まず、それから聞くのか、おまえは。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005952
その言葉、嫌いなんだよ。便利な言葉だし、確かにその通り、ということもある。でも、それで納得して、何か変わるか?
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005953
何が命をつなぎ、何が命を奪うのか、その因果の糸はあまりにも複雑で辿りようもない。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005954
才というのは残酷なものだ。ときに、死地にその者を押しだす。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005955
それを知ったとき、冷え冷えとした心地になったのは、なぜなのだろうな。生き死にを、ただ、そう生まれたからだ、とは、思いたくないのは。
生きることには、多分、意味なんぞないんだろうに。在るように在り、消えるように消えるだけなのだろうに。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005956
他者の命が奪われることを見過ごしてよいのは、たすけるすべを持たぬ者だけだ。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005957
死者は答えぬ。──答えはいつも、我が身のうちにある。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005958
人は、理屈を後で作ることができる生き物だ。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)


#005959
知りたい、と思う気持ちが、ときに、人の命を思う気持ちを、超えそうになることがある。
(「鹿の王(上下合本版) (角川書店単行本)」)