辻占リスト #006020~#006029



#006020
百の弁舌よりも、ひとつの握り飯が真理を語ることもあるのだよ。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006021
僕らもみんな、誰かしらのこと心配してる。だけど、座って心配するためにここにいるんじゃないから。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006022
「それはまた次元が別だって」
「次元は別でも、この世の話よ」
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006023
あいつは悪魔だ。僕は知ってる。ずっと知ってた。世の中にはそういう人間がいる。他人と共存できないんだ。いつも自分が特別な存在でいなければ気が収まらないんだ。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006024
どんな悲劇でも、平凡よりはいい。劇的な人生が欲しい。自分は断じて〈そこらの誰か〉ではないと自負しながら〈そこらの誰か〉でいることに甘んじるより、悲劇が欲しい。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006025
「学校という制度は、この社会の必要悪です。僕はその悪と戦っている」
「よくわかります。だが、悪といえども“必要”ならば、私はそのなかで最善を尽くしたいと願い、努めてきました」
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006026
今まで黙ってたことなら、今も言わなくていいよ。(略)
そういう種類の話は、黙ったまんまにしておいた方がいいんだ。しゃべっちゃおうと思うのは気の迷いなんだ。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006027
可能性は高くないが、賭けないのももったいない。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006028
暴力的な人間というのは、べつに血を見るのが好きなわけじゃない。相手を屈服させ、支配できればそれでいいんです。物理的な暴力は、そのための手段のひとつでしかありません。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006029
最初から反りが合わず、嫌い合っている関係よりも、一度は親しい時期があってから離反した場合の方が、感情の振幅が大きい分だけ、相手を害してやろうという負のエネルギーも強くなるのではないか。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)