辻占リスト #006620~#006629

#006620
「とんでもない。まだ何も越えていません」
「なに。山があることに気づけば、後はたいてい上手くいくものです。そうなるよう、私も祈っていますよ」
(「王とサーカス」)


#006621
あれほどの憤りが拭ったように消えてなくなったわけではないだろう。単に、見えなくなっただけだ。
(「王とサーカス」)


#006622
こちらに考え違いがあった時、無償で叱ってくれるのは家族か学校の教師ぐらいのものだ。それ以外の人間はほとんどの場合、ただ怒りをぶつけてくるか、何も言わずに以降の関係を絶つかに留まる。彼はわたしに、優しくしてくれたのだ。
(「王とサーカス」)


#006623
相手が誰であれ「いい加減にしてくれ」と言われるまでに訊ける質問の数は限られている。浪費しない方がいい。
(「王とサーカス」)


#006624
闇雲に動きたくなる局面ではある。けれどいつでも大事なのは、整理と計画だ。
(「王とサーカス」)


#006625
誇り高い言葉を口にしながら、手はいくらでもそれを裏切れる。ずっと手を汚してきた男が、譲れない一点では驚くほど清廉になる。……どれも当たり前のことじゃないか。あんた、知らなかったのか。
(「王とサーカス」)


#006626
知っていた。
わたしが生きているこの世界はどういう場所なのか、知っていると思っていた。けれどやはり、知らなかったのだ。
だから、これほど心が止まってしまっている。
(「王とサーカス」)


#006627
けれど原則は原則であり、何事にも例外はある。
(「王とサーカス」)


#006628
どうぞ心なさい。尊さは脆く、地獄は近い。
(「王とサーカス」)


#006629
こっちが訊きたい。どうして憎まれていないと思ったんだ?
(「王とサーカス」)