#006680
これは技術や不運の問題ではない。当たり前のことだ。技術が可能にしたのは、あの頃に戻ることはできない、という当たり前の事実を思い出すことだ。
#006681
十代の頃、あれだけ多くの色を揃えていたはずのクレヨン箱は、どれもこれもすり減って、すっかり空っぽになってしまっていた。
#006682
「ときどき、いったい自分が何をしてるんだろうという気分になるよ」
「ですが、誰かがやらないといけません」
「でも、どうして俺がやらなきゃいけないんだ」
#006683
責任を取ることは、人間に残された美点の最後の砦だからな。
#006684
「そのことを批判しているやつなんていくらでもいるだろう」
「いえ、そういった類のものはまったく目にしたことがないですね」
「そうか、見ている世界が違うんだな」
#006685
体よく利用されている者は、多くの場合自分が利用している側だと思いこむものだ。
#006686
正義や悪なんていうのは集団を低コストで管理するための方便でしかなく、すべては法と結果が正当化します。
#006687
人間が人間である限り、犯罪も宝くじもなくなることはない。
#006688
弱さを隠して、常に勇敢であろうとしていました。ものごとの効率や価値の大小などは気にもせず、いつも目の前のことに一生懸命で、実直で優しい心の持ち主でした。俺はあいつに何度もひどいことをしましたが、あいつは信念の力で感情を抑えこんでいました。人間として、何が一番重要か俺に教えてくれたんです。
#006689
もう、今日は終わっちゃったのよ。