辻占リスト #006860~#006869

#006860
人間の知覚は強度を足し算するのではなく、非線形に混ぜ合わせる。スープにおいて隠し味が有効なのと同じ仕組みだ。
(「屍者の帝国 (河出文庫)」)


#006861
可能なものは存在する。
(「屍者の帝国 (河出文庫)」)


#006862
話で読むには楽しいが、つき合いは遠慮したい類の人物だ。
(「屍者の帝国 (河出文庫)」)


#006863
自然の恵みが減少すれば、技術で補う以外の方策はない。
(「屍者の帝国 (河出文庫)」)


#006864
「それが、あなたがこの事件に上書きしようとしている物語ですか」
「推理です」
(「屍者の帝国 (河出文庫)」)


#006865
世の中は自分から名乗らない奴らと、質問を質問で返す奴らで一杯だ。
(「屍者の帝国 (河出文庫)」)


#006866
「何か理由があるはずだ」
「──理由がなければいけませんか」
(「屍者の帝国 (河出文庫)」)


#006867
反応はあるが一貫した理屈はない。思考過程は自動的に進行し、その場しのぎを終えて拭い去られる。この男にはきっと、噓をつくときにも自覚がないだろうという確信がわたしを捉える。素直に見える反応も、素朴に映る挙措振る舞いも、意識を経ずに湧いては消える。彼には噓をつく必要がない。自分が語る内容は全て噓だと知っている種類の人物だ。
(「屍者の帝国 (河出文庫)」)


#006868
自然なるものに対抗するのに、人間にできることは多くない。
(「屍者の帝国 (河出文庫)」)


#006869
悪夢には慣れてしまうことができる。
(「屍者の帝国 (河出文庫)」)