辻占リスト #006960~#006969



#006960
理詰めでいったらそうかもしれないけれど……こういうことは理詰めじゃないでしょう。
(「桜ほうさら」)


#006961
これまで一瞬たりと、みずからの選択を後悔したことはない──が、いつのまにか彼の心に郷愁にも似た、妙に物悲しい思いがひろがっていた。
(「悪魔、天国へいく」)


#006962
とにかく残念でならなかった。なぜ物事は永遠につづいていかないのだろう?
(「悪魔、天国へいく」)


#006963
相手に勝つことも、仲間になることもできないなら──相手より長生きすることだ!
(「あまたの星、宝冠のごとく (ハヤカワ文庫SF)」)


#006964
十八歳から三十歳の男の決意というものがいかに変わりやすいものか話し合っても無駄だろうと悟りました。
(「すべてこの世も天国も」)


#006965
「わたし、これまで一度も病気で仕事を休んだことはありません」いわんとしていることはあきらかだった──病気になる人間は、自分で病気を招いている。
(「ヤンキー・ドゥードゥル」)


#006966
ああ、あの薬が欲しい!
(「ヤンキー・ドゥードゥル」)


#006967
しかしわたしたちのちがいは、互いの相手にたいする誠実さにくらべれば、二人の愛にくらべれば、たいしたものではなかった。
(「もどれ、過去へもどれ」)


#006968
わたしたちは一心同体だ。ひとりが苦しんでいれば、もうひとりも一瞬たりとしあわせな気持ちにはなれないし、相手が晴々としていれば、もうひとりも不幸とは無縁でいられる。これは人生が与えてくれるもっとも高価な贈り物のひとつだ。
(「もどれ、過去へもどれ」)


#006969
それが愛なの。あなたがまだ知らない、愛。
(「もどれ、過去へもどれ」)