辻占リスト #006980~#006989



#006980
教師たちはしばしば彼女をおそれた。彼女は色白の静かな娘、与えられた問題をつねに理解している娘であった。
(「星の海に魂の帆をかけた女」)


#006981
彼女もおのれに忠実であるほかはなかった――それがなにを意味するか知るときは、永久に来ないにしても。
(「星の海に魂の帆をかけた女」)


#006982
信じるよ。きみは、ぼくが信じた最初の人だ。
(「星の海に魂の帆をかけた女」)


#006983
彼の自由意志で自分を選んでもらいたかった。彼女なしではいられないという理由から、結婚してほしかった。
(「星の海に魂の帆をかけた女」)


#006984
したいことをさせてやろう――ただし、資格試験にパスすればだ。
(「星の海に魂の帆をかけた女」)


#006985
不平はいいません。辛いのは結婚だって同じです。
(「星の海に魂の帆をかけた女」)


#006986
これほど自信ありげに、しあわせそうに死んでゆく人を、彼は今まで見たことがなかった。
(「星の海に魂の帆をかけた女」)


#006987
荒っぽい時代だったよ、わしが生きてきた時代はな。人が偉大なことをしようとまだ張りきっていた時代だ。
(「人びとが降った日」)


#006988
でも人生はひとつ、と彼女は思った。がんばって生きなくては。ここで。
(「青をこころに、一、二と数えよ」)


#006989
恐怖もあり、好奇心も手伝っていた。この二つのうちでは、好奇心のほうが始末がわるい。
(「青をこころに、一、二と数えよ」)