辻占リスト #007030~#007039

#007030
そんなことをしていたら、生きている間に思っていることの十分の一、百分の一だって、できやしない。
一生は短い。
短すぎる。
(「大江戸恐龍伝 一 (小学館文庫)」)


#007031
おれの、この頭の中にゃあ、まだまだ色んなことが納まってる。こうなってみたら、あれも書いときゃあよかった、これも書いときゃよかった、そんなもんばっかりだ。
(「大江戸恐龍伝 二 (小学館文庫)」)


#007032
智恵をつけたら、それは出さなきゃならねえ。智恵をつけるのに時間を使っていたらその暇はねえ。かといって、出してるばかりじゃ、智恵は身につかねえ。なかなかうまくはいかねえよなあ。
(「大江戸恐龍伝 二 (小学館文庫)」)


#007033
時々、おめえを見てると、涙がこぼれそうになるんだよ。才能があるのをうらやむやつもいるが、おめえさんみたいにあり過ぎるのもなあ。
(「大江戸恐龍伝 二 (小学館文庫)」)


#007034
おまえを恨んではおらぬ。これは、我が欲得から銭を出したことであり、おもしろい夢も見させてもらった。出した銭は、その夢の駄賃じゃ。
(「大江戸恐龍伝 二 (小学館文庫)」)


#007035
何をやろうが、どんなに偉かろうが、死んじまったら、おしめえだわなア。
(「大江戸恐龍伝 二 (小学館文庫)」)


#007036
「この世間てえのが、なかなか厄介な相手だ……」
「へえ」
「こっちが、踊らせてるつもりになってると足元をすくわれちまう」
「──」
「踊らせてるつもりが、いつの間にか、こっちが世間に踊らされてる」
(「大江戸恐龍伝 二 (小学館文庫)」)


#007037
考え続けている。
いや、すでに思考は停止しているのと同じだ。〝考えなくては〟と考えているだけで、思考そのものはそこで足踏みをしているのと同じである。
(「大江戸恐龍伝 二 (小学館文庫)」)


#007038
ここは、上手に嘘をついてやらにゃあならねえだろうなア。
(「大江戸恐龍伝 三 (小学館文庫)」)


#007039
「悪知恵の働く方──」
「悪知恵ってのは、いい知恵のことを褒めて言う時の言葉だぜ」
(「大江戸恐龍伝 三 (小学館文庫)」)