辻占リスト #007040~#007049

#007040
こいつは、日本国の宝だ。あたしだけの仕事にしちゃあならねえ。めったにねえ機会です。できるだけたくさんの人間に一緒にやってもらって、仕事をするのが、この日本国のためにもなるでしょう。
(「大江戸恐龍伝 三 (小学館文庫)」)


#007041
他国の学問をやるには、まず、自分の国のことを知らねばならぬ。自国のことを知らぬで、何が他国の学問じゃ。
(「大江戸恐龍伝 三 (小学館文庫)」)


#007042
俺らあ、これまで何ひとつ、まっとうにやりとげた仕事がねえ。失敗とはったりばかりで、世の中を渡ってきた。気がついたら、もう、じきに五十だ。こいつばっかりは、しくじるわけにゃあいかねえんだよ……。
(「大江戸恐龍伝 四 (小学館文庫)」)


#007043
「百年後で、いいじゃあねえか」
「百年後?」
「二百年後、三百年後だって、いいじゃあねえか。わかってもらえるのはよ。いや、もしかしたら、四百年、五百年経ったって、誰にもわかってもらえねえかもしれねえ」
(「大江戸恐龍伝 四 (小学館文庫)」)


#007044
嬉しいねえ。あんたと話をしていると、細かい説明をせずに済むというのがいい──。
(「大江戸恐龍伝 四 (小学館文庫)」)


#007045
この口で、これまで自分は世を渡ってきたのだ。
(「大江戸恐龍伝 四 (小学館文庫)」)


#007046
神さんだか何だか知らねえが、天がこれくれえのことで、俺をくたばらせるもんけえ!
(「大江戸恐龍伝 四 (小学館文庫)」)


#007047
「馬鹿野郎」
「馬鹿だから、ここまで来たんだ。その馬鹿貫かせてもらいてえ」
(「大江戸恐龍伝 四 (小学館文庫)」)


#007048
「あんたの言うことは間違っちゃいねえよ。たぶん、正しい。しかし、その正しいやり方ばっかりを選んで、人間は生きていくわけじゃあねえ。正しくねえことや、理不尽なことを、時に、人は選んでしまう」
「でも、今、あなたがどうすべきかは、はっきりしてる。それができないんなら──」
「できねえなら?」
「その人間は、馬鹿よ」
(「大江戸恐龍伝 五 (小学館文庫)」)


#007049
そうか、自分は、馬鹿なんだ。
馬鹿だから、あれこれわけのわからぬことに手を出して、馬鹿だから、他人の馬鹿に我慢ができない。馬鹿だから、やらなくてもいいことまでやってしまう。
その馬鹿で、自分はここまで来てしまったのだ。
(「大江戸恐龍伝 五 (小学館文庫)」)