辻占リスト #007320~#007329



#007320
この場所の現実は、俺の現実とは永遠に重ならない。
(「バベル九朔」)


#007321
何もかもが狂っている。
ついでに、俺も狂ってしまったのかもしれない。
もはや、それがいちばんしっくりと来た。
(「バベル九朔」)


#007322
おかしいじゃない。こんなところにずっといるのなんて。私みたいな目には遭ってほしくないの。ずっと一人でいること、つらいから。
(「バベル九朔」)


#007323
言葉は人間への、最強の武器となり、盾となる。
(「バベル九朔」)


#007324
「何かを断定するのには覚悟が必要で、その覚悟を持たないで軽々しく物事を決めつけている人が多いんじゃないかな」そう言われている気持ちになった。
(「3652: 伊坂幸太郎エッセイ集 (新潮文庫)」)


#007325
「いいんじゃない?」というのが彼女の返事でした。投げ遣りでも、重くもなく、軽やかだったのをよく覚えています。
その軽やかな返事のおかげで、僕の決心はつきました。
(「3652: 伊坂幸太郎エッセイ集 (新潮文庫)」)


#007326
昔話の定番で、お約束の文章ではあるが、今となっては眩しいばかりの、魅力的な言葉だ。「幸せに暮らしました」を、現実にするのがどれほど難しいことか。
(「3652: 伊坂幸太郎エッセイ集 (新潮文庫)」)


#007327
栄誉も屈辱も、平均化されると大した意味をもたなくなる。
(「白昼堂々 (文庫コレクション―大衆文学館)」)


#007328
「金持ちのくせに、どうしてガメツイんだろうな」
「金持ちのくせにということはない。ガメツイからこそ金持ちになれた」
(「白昼堂々 (文庫コレクション―大衆文学館)」)


#007329
変なやつだなぁ。他人のことで、なんでそんなに泣くかね?
(「軽装版 流れ行く者 守り人短編集 (軽装版 偕成社ポッシュ)」)