辻占リスト #007410~#007419



#007410
何やってんだかわかってねえのは、おめえだ。
(「三鬼 三島屋変調百物語四之続」)


#007411
わかってるよ。わかってるけども、おら、もう寂しくって我慢ができねえんだ。
(「三鬼 三島屋変調百物語四之続」)


#007412
まっとうな人は、こういうことをさらりと言う。
(「三鬼 三島屋変調百物語四之続」)


#007413
痩せても枯れても――いや、太っても神様だ。
(「三鬼 三島屋変調百物語四之続」)


#007414
「これが、寂しいってことでしょうか」
「そう思います」
(「三鬼 三島屋変調百物語四之続」)


#007415
やるせなく煮えるばかりの怒りや、身を腐らせる倦怠をいっとき忘れるために、人は弱い者を打ち、いたぶり、嘲る。
(「三鬼 三島屋変調百物語四之続」)


#007416
人は、自分で思っている以上に、お天道様に気分を左右されるものなのである。
(「三鬼 三島屋変調百物語四之続」)


#007417
私はこうして今日もお天道様を仰ぎ、美味しいご飯を、いただいて、笑って話をしている。こんなに幸せなことはないね。心から有り難く思っているんだ。
(「三鬼 三島屋変調百物語四之続」)


#007418
「年頃なんだから、いろいろあるさ。もの思うことがあって当たり前だ。で、思っても思っても思うようにならないときは、さ」
なるようになってりゃいいと言ったのだった。
(「三鬼 三島屋変調百物語四之続」)


#007419
人の世は思うに任せぬ。悲しい、悔しい、腹が立つ。星は少なく、公開の雲ばかりが厚くて、しばしば災難の冷たい雨が降る。
(「三鬼 三島屋変調百物語四之続」)