辻占リスト #007910~#007919



#007910
なんにせよ、嘘でごまかしたいようなことなど何もなかったし、嘘をつく気力も体力ももどってはいなかった。
(「魔術師ペンリック (創元推理文庫)」)


#007911
気安く何かを願うことをためらうようになった。うっかりかなえられてしまっては困る願いだってあるではないか。
(「魔術師ペンリック (創元推理文庫)」)


#007912
偽の告発は、告発した本人が偽であると自覚している場合、とりわけ悪質といえるでしょう」
(「魔術師ペンリック (創元推理文庫)」)


#007913
わたしはまず第一に魂に対して義務を負っているのであり、法はそのつぎにすぎません。教え導くことと同じく学ぶことをしないなら、神々がわたしたちをこの世界にくだしたもうた意味などないではありませんか。
(「魔術師ペンリック (創元推理文庫)」)


#007914
左手なくしては、右手はいまの半分もよくものを握ることができなくなってしまうのです。
(「魔術師ペンリック (創元推理文庫)」)


#007915
話すことはできる。でも言葉は、おれに何も伝えることができなかったように、あんたにも何も伝えないだろう。あんたに理解できるとは思えない。
(「魔術師ペンリック (創元推理文庫)」)


#007916
「あんたが何を計画しているかは知らないが、うまくいくわけがない」
「何を計画しているか知らないのなら、どうしてうまくいかないとわかるのですか」
(「魔術師ペンリック (創元推理文庫)」)


#007917
神々は偉大なる魂を受け入れたもうように、愚者の魂も受け入れてくださるだろうか。いや、愚者は逃げるから神々の手も届かない。ああ、だが自分はもう逃げることにも疲れてしまった。
(「魔術師ペンリック (創元推理文庫)」)


#007918
〈おれは救われた〉
この山で道に迷った者は大勢いるだろうが、彼ほど深く迷い、彼ほど大きな救いを得た者はいない。
(「魔術師ペンリック (創元推理文庫)」)


#007919
「真の声と、ただの夢と、どうやれば区別できるのだ」
「それをたずねなくてはならないのなら、ただの夢だったのでしょう」
(「魔術師ペンリック (創元推理文庫)」)