#008090
生まれちまったらそれが定めさ。
（「昭和元禄落語心中(1) (KCx)」）
#008091
色気ってのは隙から生まれるんだよ。完璧な物に色気は差さねぇ。
#008092
あんたみたいな優しい人苦手。つれない人が好きなの。
（「昭和元禄落語心中(3) (KCx)」）
#008093
アタシはおまえさんとは違うんだ。いつも先ィ歩いてたから見えなかったろ。お前さんがいることでアタシがどれだけ苦しんだか。
（「昭和元禄落語心中(3) (KCx)」）
#008094
女房なんてのは居てあたり前だと思ってたが居ねぇとなると寂しいもんだな。
#008095
この喜びに変わるなら孤独にだっていくらでも耐えぬこう。
#008096
鮮明に記憶している細部が、でっちあげられたものだと気づいた経験はない？夢だと確信していたことが実際の経験だったことは？作り話だと信じていたことが真実だったことは？
#008097
今、自分の体がわたしの重荷となっているように、わが子の重荷になりたいと考える親などいるだろうか？
#008098
わかっている。わたしは自己憐憫にひたる、みじめで哀れな年寄りだ。だがそういう感情を吹き飛ばそうとしても、目と鼻が言うことを聞いてくれない。
#008099
彼らの多くは神のことさえ忘れてしまった。
だが、神はけっして彼らを忘れない。