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辻占リスト #001410~#001419



#001410
父親というものは、ひとつの、人間の業みたいなものだねえ。
(「ふりむかない男―アルド・ナリスの事件簿 2」)


#001411
ばかげたことだ!――本当に何もかもを終わったことにしたいのだったら、それが終わったのだ、というそぶりをしないで、逆に、それがちゃんと存在した、ということをお互いに認めあい、その上で和解しつづけているしかないだろうに。
(「ふりむかない男―アルド・ナリスの事件簿 2」)


#001412
世の中とはあいにくとそういうところだ。
(「ふりむかない男―アルド・ナリスの事件簿 2」)


#001413
自炊が不得手というそこの方も、あんたの大切な人がちゃんと食べているか心配でしかたがないそこの方も、そういうわけじゃから、どうか、もう、心配するのはやめて、楽しく、うまいものをつくって食べて寝たらいい。うまいものさえ食べて眠れば、明日になればちゃんと元気になっとるからな。これはわしが保証するよ。かっかっか。
(「がんばれ自炊くん!ビギナー編」)


#001414
時間というものは不思議だと思う。その時点ではわからずにいた言動が、あとになって全体を振り返ってみると、あらかじめ見事にコーディネイトされた一つのテーマに統一されているようにも見えるのだ。
(「エンジェル・エンジェル・エンジェル」)


#001415
「神様が、そう言ってくれたら、どんなにいいだろう」
「え?」
「私が、悪かったねえって。おまえたちを、こんなふうに創ってしまってって」
(「エンジェル・エンジェル・エンジェル」)


#001416
あたしだってもう何年も前に、自分の終の棲家なんてものは地上にはないんだと思い決めたわ。――あたしにとってはただひとつ、恋しいかたの胸のなかだけが、たどりつきたい先だけど、それだっていつになるかわからない。もしかしたら、永遠にたどりつけないかもしれない。
(「ボルボロスの追跡 グイン・サーガ〈106〉」)


#001417
必要に迫られればひとはなんだって覚えるってことだね。
(「ボルボロスの追跡 グイン・サーガ〈106〉」)


#001418
ほんとに、忘れていたけど、普通の女のひとにとって、生きるのって、ずいぶん大変なことなんだわね!
(「ボルボロスの追跡 グイン・サーガ〈106〉」)


#001419
何かを得たければ何かを支払うほかはない。
(「ボルボロスの追跡 グイン・サーガ〈106〉」)