#002000
理想が実現した後にやってくるのは、もしかしたら満足感ではなく、哀しみかもしれないと、わたしは、そう思っていた。
#002001
われらはおまえたちを創った。おまえたちはなにを創るのか。
#002002
われわれはできるかぎりの論理を用いて、理解の及ぶかぎりのことを理解しながら、多元宇宙をなんとかして通りぬけてゆくのです。
(「白き狼の息子」)
#002003
あいつは悪意はないが、あまり頭がよくないのだ。
(「白き狼の息子」)
#002004
でも半分しかない呪文は、ゼロより悪いのですよ。
(「白き狼の息子」)
#002005
ああ、嘘つき!嘘つきめ!あなたがたはもはや何が真実で何が偽りかもわからなくなっている。
(「白き狼の息子」)
#002006
われらはけちな虫けら。未来に備えるどころか、かつかつのその日暮らしじゃ。時はわれらの女王、死はわれらの王、ですわいのう。
(「白き狼の息子」)
#002007
われわれ人間は複雑で強靭な生き物で、千もの関心事に同時に心を割くことができるのだ。
(「白き狼の息子」)
#002008
外つ国のはるか辺境でのつとめこそが、ときにはもっともよく祖国を守ることになるのかもしれぬ……。
(「白き狼の息子」)
#002009
つかのまの思い、一瞬の決断、それが違えば、一ダースもの違った状況が生まれるわけだ。
(「白き狼の息子」)