#002370
優柔不断はそれだけで社会に対する犯罪なのよ。
#002371
ああ神様、ぼくはそのていどの人間なんだ。
#002372
居てくれる。遠い誰かが。
そして、ぼくらのことを想ってくれている。
#002373
今の自分に手が届く、いちばん上等なやつを買い、そいつといっしょに歳をとれ。
#002374
夏休みは終わる(すべての良きものが、そうであるように)
#002375
どこかに誰かが――ぼくの欲しい情報を無料で提供しているお人よしが、一人くらいは必ずいる。
#002376
いつでも話を聞く用意があるというサインなのだろう。つくづくありがたいことだと思う。同時にとことん情けないこととも思う。
#002377
「おかしいでしょう?」
「いえ、そんなことありません」
内心だいぶ変わっていると思ったが、おれは真面目な顔で首を振った。
#002378
自分たちは偉くなったつもりでいるが、真実はまるで逆で、お前たちは日に日に底なしに阿呆になっている。そうやって現実から逃げることが、自分で自分の首を絞めることになるとどうして気づかない。
#002379
そうです。人間は文字に残しておかないと、どんなこともいつかは忘れてしまうんです。