#002660
なにをもってしても過去を消すことはかないません。そこには改悛があり、償いがあり、赦しがあります。ただそれだけです。けれども、それだけで充分なのです。
#002661
奇妙なものだ。男は女を愛しながら、その裏で女が列車に轢かれるのを願うこともできる。
#002662
どれほど弁が立とうと、知識があろうと、ウソをついている人間は所詮弱い。世の中で最も強いのは、正直に行動する人間である。
（「プリンセス・トヨトミ」）
#002663
他人に暴力をふるう国はいつか必ず滅びる。同じことを、誰かにされて滅びる。
（「プリンセス・トヨトミ」）
#002664
決して意図して招いた展開ではないが、その結果に後悔はしない。
（「プリンセス・トヨトミ」）
#002665
壊すのはとても簡単だ。だが、一度壊したら、二度と元に戻すことはできない。
（「プリンセス・トヨトミ」）
#002666
なぜ、信じる――？
（「プリンセス・トヨトミ」）
#002667
「女というやつは自分でなにがほしいのかわからんのだ。」
「女房はわかっているんだ。」
（「第四次元の小説―幻想数学短編集 (地球人ライブラリー)」）
#002668
私は彼を愛しているんだと思います。でなければ、しんぼうしきれないわ。しかしひとりの人を同時に愛し、憎むことができるものかしら。
（「第四次元の小説―幻想数学短編集 (地球人ライブラリー)」）
#002669
褒められる言葉だけが届かない。