#003000
でも、「弱い」と「悪い」はべつに矛盾しない。むしろ、同じグループの、とてもよく似た言葉同士なのかもしれない。
#003001
いつか――いつでもいい、いつか、君の話も聞かせてくれないか。
うつむいて、ぼそぼそとした声で話せばいい。ひとの顔をまっすぐに見て話すなんて死ぬほど難しいことだと、ぼくは知っているから。
#003002
君が話したい相手の心の扉は、時々しまっているかもしれない。
でも、鍵は掛かってない。鍵を掛けられた心なんて、どこにもない。
#003003
それがほんとうに伝えたいことだったら……伝わるよ、きっと。
#003004
頭がいいふりをするのは難しいですが、逆は簡単ですからね。
#003005
彼らはみな、私の言葉の魔術によって深い安らぎを得ている。もちろんそれは欺瞞だが、人を幸せにする欺瞞である。
#003006
地獄は地の底にはない。地獄はここに、この地上にある。
#003007
私だけの場所。私の小宇宙――だが、人間は安らぎだけでは生きられない。人生が競争と欺瞞に満ちているからこそ、つかのまの安息に価値があるのだ。
#003008
この論法が狂っているように思えるのなら、あなたはまだ量子論理をご存知ない。
#003009
ごめんなさい。あなたのことはぜんぜん覚えてない。