#003240
他人でいてくれたほうが、いいのです。――わかってください。
#003241
大切な目的があるときは、自分の手を血で汚すことをためらってはならんのだ。
#003242
おれは、これしか選べないっていう道を、選んできたのさ。――だから、後悔はない。
#003243
ガキのころから、おまえの中には、おさえきれない怒りがあった。その怒りが、おまえの救いでもあり……呪いでもあった。
#003244
なんのりっぱな理由もない。わたしはただ、自分の痛みの仕返しがしたいだけなんだ。
#003245
その、くだらない――けれど、どうにもならない自分の気持ちに、とことんつきあってみよう。そして、突きぬけた先になにがあるのか、見てみよう……。
#003246
わたしね、とにかく、まず、自分が見たり感じたりしたことから、判断したいの。
#003247
すべての知らせは、まず、わしに渡り、最後の判断も、わしにゆだねられる。――もう老い先みじかいというのにな。
#003248
あの日々を――あの苦しみを――運命なんて言葉で、かるがるしくかたづけないでくれ!
#003249
その人が信じたがっていることをいってやれば、たとえ嘘でも、人は、じつにかんたんに信じこむものなのだ。