辻占リスト #004420~#004429



#004420
だが、これを作ろう、と前向きに示された無理難題は楽しい。
(「丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)」)


#004421
何かを思い描こうとしても空白しかない。
(「丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)」)


#004422
――そうか、と思った。自分は既に終わっていたのだ。
(「丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)」)


#004423
――聞きたくない音ほど気になって耳をそばだてずにいられない、ということだった気がします。
(「丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)」)


#004424
人以下と決めつけておいて悔い改めよと求めたところでそれに従うものがいるだろうか。
(「丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)」)


#004425
理想を言うことは容易いが、努力すればそれが叶うと考えるのは僭越でしょう。
(「丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)」)


#004426
我々は自覚している以上に臆病だな。理解できないものは切り離してしまわなければ安らかでいられない……。
(「丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)」)


#004427
いつだって決意するのは造作もないが、決意一つで動くほど現実は容易くはない。
(「丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)」)


#004428
依怙地なこったな。だが、声ぐらい上げたらどうだ。なにやら背負い込んでいる様子だが、それはあんただけで背負いきれる荷なのかい。
(「丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)」)


#004429
ごめんなさい。今度はちゃんとやります。真剣に、真面目にやります。だから、時間を戻して。最初からやり直させてください。せめて今朝、目覚めるところから。
(「丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)」)