#004730
人は怖くても、それでも勇敢になれるものでしょうか?
#004731
かれは少年のときでさえ、つねに利口でした。でも、利口なのと、賢明なのとでは違います。年月がかれをどのように変えたかしら。
#004732
「あなた、子どものころにはまだ礼儀の意味を知っていたのにね」
「怒らせてしまったようだなあ。そんなつもりはなかったんだが」
#004733
孤独でいなくてはならないなら、孤独を甲冑にしてやろう。
#004734
「おれのほうが優れているから、あいつら、おれを憎んでいるんだ」
「違う。かれらよりおまえのほうが優れているかのようにふるまうから、かれらはおまえを憎むんだ」
#004735
かれらの言葉でおまえが傷つくと知られてみろ、死ぬまで嘲りつづけてくれるだろうよ。
#004736
わたしはひどく情にもろいんですよ、奥さま。だれにもいわないでほしいんだけどね。
#004737
かれらに、おまえを知らしめよ。知らない者のために死ねと、部下に命じることはできぬ。
#004738
雪が降って、白い風が吹くと、一匹狼は死ぬが、群れは生き延びる。夏は口喧嘩のときだ。だが、冬にはわれわれはたがいに守りあい、温めあい、力をわかちあわなければならない。
#004739
おまえを怯えさせるつもりはないが、嘘をつくつもりもない。われわれは暗く危険な場所に来てしまったのだよ。