#005550
妙な名声は、妙な依頼を呼ぶ。
(「聖なる怠け者の冒険」)
#005551
総力を挙げたところで知れたものである。その総力さえ惜しんでいる。何らかの仕事をしていると見せかけつつ、潮が充ちるのを待つのが彼の流儀だった。
(「聖なる怠け者の冒険」)
#005552
小冒険を嗤う者は小冒険に泣く、という言葉がある。
(「聖なる怠け者の冒険」)
#005553
なめてもらっちゃ困るな。あなたは僕がどんなに怠け者かご存じないくせに。
(「聖なる怠け者の冒険」)
#005554
僕は断固として僕の休日を守り抜くんだ。怠けるためならなんでもする。
(「聖なる怠け者の冒険」)
#005555
「なあ、『転がる石に苔はつかない』という言葉を知ってる?」
「知ってます」
「つまり、そういうことなんだ。分かるだろ?」
「……もっと苔をつけて、やはらかくなります」
(「聖なる怠け者の冒険」)
#005556
君が一緒にいると、なんとなく場の雰囲気が真剣味の欠けたものになるだろ?そうすると、我々もケンカする気が失せるわけだよ。
(「聖なる怠け者の冒険」)
#005557
「……そもそも、どうして僕なんです?」
「正義の味方になるのに理屈がいるかね」
(「聖なる怠け者の冒険」)
#005558
下手に休むと、疲労は深まります。
(「聖なる怠け者の冒険」)
#005559
多くの人は、ただ漫然と動くのを止めさえすれば休むことができると思いこんでいる。しかし我々に必要なのは、じつは動きを止めることではない。正しいリズムを維持することなのです。
(「聖なる怠け者の冒険」)