#005630
人間は毎日、千の推測に千回も命を賭けている。
（「道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)」）
#005631
優秀な科学者もつねに飛躍して結論を出すものです。本物の科学者たるゆえんはそこからです。結論を疑い、否定する証拠を探しはじめる。それでもどうしても否定できないときに初めて、その結論を真実とみなすのです。
（「道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)」）
#005632
歴史を振り返れば、ぼくより愚かな人物でもやり遂げた例がいくつもある。
（「道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)」）
#005633
図書館は、まるで父さんのような場所だ。何でも知ってる。僕が知識の引き出しかたをよく知らないだけで。
（「道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)」）
#005634
「当然こいつはそうするさ」
「恐怖に支配されたときに、この世に“当然”なんてものはない」
（「道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)」）
#005635
夫婦はどっちみちどちらかが先に死ぬもんさ。それが人生だ。わかるか？
（「道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)」）
#005636
そろそろ気づいただろう。人を重要に、高貴にするのは、その行動であり意志なのだ。
（「道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)」）
#005637
さあ、急いで待ちましょう。
（「道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)」）
#005638
「いやだな、命令なんかするのは」
「安心しろ。おれたちはおまえの命令なんか聞かないから」
（「道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)」）
#005639
真実を知らなくては嘘をつけません。誤りを言うか、沈黙するかどちらかです。私は誤るくらいなら沈黙を望みます。
（「道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)」）