辻占リスト #006610~#006619



#006610
わたしがやっていることは、自分が考えているよりも危険なのかもしれない。
(「王とサーカス」)


#006611
知は尊く、それを広く知らせることにも気高さは宿る。
(「王とサーカス」)


#006612
真実ほど容易くねじ曲げられるものはない。あるいは、多面的なものはない。
(「王とサーカス」)


#006613
確かに信念を持つ者は美しい。信じた道に殉じる者の生き方は凄みを帯びる。だが泥棒には泥棒の信念が、詐欺師には詐欺師の信念がある。信念を持つこととそれが正しいことの間には関係がない。
(「王とサーカス」)


#006614
自分に降りかかることのない惨劇は、この上もなく刺激的な娯楽だ。意表を衝くようなものであれば、なお申し分ない。恐ろしい映像を見たり、記事を読んだりした者は言うだろう。考えさせられた、と。そういう娯楽なのだ。
(「王とサーカス」)


#006615
だがそれは本当に悲しんでいるのではなく、悲劇を消費しているのだと考えたことはないか?飽きられる前に次の悲劇を供給しなければならないと考えたことは?
(「王とサーカス」)


#006616
そうしたいのだろうか。それが、わたしの伝えたいことだろうか。
(「王とサーカス」)


#006617
ニュースのほとんどは、ただ楽しまれ消費されていく。後には、ただかなしみを晒されただけの人々が残る。
(「王とサーカス」)


#006618
「午後一番で大丈夫ですか」
「馬鹿野郎。朝一番だ」
ですよね。
(「王とサーカス」)


#006619
足りません。それだけでは。
(「王とサーカス」)