#007230
加齢による記憶力低下が人生における苦痛を和らげてくれたのである。
(「深爪式 声に出して読めない53の話」)
#007231
「ともかく、きょう一日を無事にのりきろう」これから数週間を、あるいは数か月か、それ以上を。
#007232
行列というのはたいてい自然発生するものだが、ある程度の規模にふくらむと、組織だったものになる。
#007233
あなたは指揮官です。指揮官らしく振る舞ってください。もしそれができないようなら――わたしは懸念を強めています――医務室に行かれたほうがよいでしょう
#007234
「ばかなんだよ」声をしぼりだす。「チャンスはあったのに、またこの手で台無しにした」
#007235
「あなたはつねに正しいのだろうか?」
「もちろんそんなことはない」わたしはあっさり否定した。「ただし、この件に関しては正しかった」
#007236
自分が誰に向かって話しているのか、もう少し考えるといい。そしてなぜこの状況で、なぜそんなことがいえるのかもね。
#007237
礼儀正しさは、相手に敬意をもっていることと同じではありません。思いやりとも違います。
#007238
「同朋よ、愛する仲間さえいればほかには何もいらない、という諺がなかったか?」
「ずいぶん心温まることをいう」
「いくらでも温まってくれ」
#007239
わたしにそれを修復することはできない。しかしわたしたちは、精一杯のことをする。あなたがそれをさせてくれれば。