辻占リスト #007840~#007849



#007840
夫婦になる、ならないと、好きという胸の内とは違うでしょ。
(「マルガリータ (文春文庫)」)


#007841
そうじゃ、そうじゃ。若い者は笑っておらねばならん。
(「マルガリータ (文春文庫)」)


#007842
人が生きていくのはとても悲しいことだ。嬉しいこともたくさんあるけれど、ときどきその嬉しさを全部消してしまうような悲しいことが降ってくる。
(「マルガリータ (文春文庫)」)


#007843
政など、相手の出方を読むばかりで、ふと気づけば己の見上げておった高みなど、とうに忘れている。
(「マルガリータ (文春文庫)」)


#007844
人にはそれぞれ与えられた道がある。もちろん、その道を行かず、あっさりと全てを投げ出すこともできる。
(「マルガリータ (文春文庫)」)


#007845
十度に一度くらい、胸で考えたことをそのまま言えるようでありたい。いつもうつむいてもぞもぞするのではなく、はっきりと頭をあげて己の考えを伝えたい。
(「マルガリータ (文春文庫)」)


#007846
ともにつつがなく別の場所で暮らすよりも、どれほど危うくとも一つ処で暮らしたいでしょう。
(「マルガリータ (文春文庫)」)


#007847
何も考えずに行動に移しているということが、体得している証拠だ。しかしそういう君子を称して、人は変人と呼ぶ。
(「蒼穹の昴(1) (講談社文庫)」)


#007848
おぬしこそ真の才子だ。俺の言うことを一瞬で理解し、なおかつひとことで評価した男は初めてだよ──
(「蒼穹の昴(1) (講談社文庫)」)


#007849
職人のように文章を考え、機械のようにそれを筆写していく。すると自分も次第に、感情のない一頭の鬼に変わっていくような気になる。
(「蒼穹の昴(1) (講談社文庫)」)