#008370
無垢で美しいが、同時に無慈悲で恐ろしい――
#008371
愚直で不器用なのは、なろうと思ってなれるものではない、と。使い方を誤らなければこれほど得がたい資質もないのだから大切にせよ、と仰ってくださった。
#008372
自分はもういい。何も望まないし、望みをかき立てる気力もない。だが、こんな夜を迎えるのは、自分で終わりになりますように。
#008373
彼はもう、この世界の行く末を見ていたくなかった。
#008374
護るべきものがある者は、護ることに専念すべきだと思う。
#008375
あえて言い逃れる余地を残してくれたように思った。……だからそれに乗ったまでだ。
#008376
無理をなさってもいいことは何一つありませんからね。
#008377
そういうところが、私にはないのだ。ひたすら堅苦しいばかりで、面白味もなければ、可愛げもない、のだそうだ――つまり、人望がない。
#008378
人間、腹が空くと行儀が悪くなるもんさ。
#008379
他人様に迷惑をかけるぐらいなら飢えて死ねって話なら聞く耳は持たねえ。こっちが飢えるか他人が飢えるかだ。俺は後者を選ぶ。