辻占リスト #008390~#008399



#008390
信じたいものと信じられるものが交錯して――混乱しています。
(「白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)」)


#008391
言葉にする、行動にする、――表に出したときはもう動かない。四の五の言って翻意を促すことができるような相手ではなかった。
(「白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)」)


#008392
私は行きたいところに行く。それを他人に制限されるのは好きじゃない。
(「白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)」)


#008393
妬むほど欲したものを手にして、投げ捨てている意味が分かりません。
(「白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)」)


#008394
「あえて投げ捨てて踏み躙ることで憂さを晴らしているのかもしれない」
「憂さが晴れているようには見えませんでしたが」
(「白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)」)


#008395
何かを成し遂げたければ、その方向へ向かって一歩でも二歩でも進めばいいのだ。誰が先んじるか競う、というのは、そういうことだろう。だが、他の連中はそうではなかった。自分が前に出るのではなく、自分以外のものを退らせようとする。
(「白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)」)


#008396
――血が沸く、と言うのだろうか。ついに好敵手と相まみえた、という気がした。競う相手がいるのは良いものだ。
(「白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)」)


#008397
絶望したが、絶望した己を悟らせてはならないと思う程度の分別は残っていた。
(「白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)」)


#008398
だとして――改めて訊く。民が保身を考えてはいけないのか?
(「白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)」)


#008399
……私は己の手で掴めぬものはないように思っていた。何かを手に入れたいと欲するなら、それが手に入るまでやってみるだけのことだ。そうやってほしいものは余さず手に入れてきたから、どうやら天の心さえそれで掴めるのだと思っていたらしい。
(「白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)」)