#008560
世界はなんと理不尽なものなのか。
#008561
神々は残酷な冗談がお好きのようだ。でなければ、そもそも、神々などはおられぬのか。
#008562
流血と殺戮のさなかにも、ときに美が──胸がつぶれそうになるほどの美があるものだ。
#008563
相手を誉めるには、なにかほんとにある長所を見つけないとね。
#008564
これほど人死にが多くては、酒を飲む気も失せようというもの。とはいえ、われらが生きるこの時代、生きる活力を与えてくれるものなどほかにない。
#008565
「よくまあ口の動くこと」
「大きな腹にはよく動く口がいるのです」
#008566
人がいかにたやすく道を踏みはずすか知ったら、きっときみは驚くぞ。
#008567
実のともなわぬ誇りは物乞いへの早道。
#008568
だれかがおれに含むところがあるとしても、意趣を晴らすべき相手はおれであって、あの子ではない。
#008569
「酔っぱらっているのか、わが友よ?」
(酔っぱらっているんなら、どんなにいいことか)