#009970
すくなくとも、おれは相手をえらんでひねくれることにしている。
#009971
中途半端な知識と強大な権力をもつしろうとほど迷惑な存在はないのである。
#009972
どちらかがどちらかの犠牲になるような仲は、長つづきしないわ。あなたがたふたりは、おたがいに必要な存在であってほしいの。
#009973
だが、公人と私人とはかならずしも等質の人格を具えているわけではない。
#009974
だが、人は美しく老いることも可能なのだ。
#009975
若さと老いとのあいだには歴然たる差があるのだよ。若さとはなにかを手にいれようとすることで、老いとはなにかを失うまいとすることだ。
#009976
公式記録というものはそれでよい。その文字は、血と涙によって薄められるべきではない。しかし、ひとりひとりの人間には、ことなる記憶がきざまれてよいはずだった。
#009977
うーん、僕も若かったですからねえ、あの頃は三〇歳になるのがとても大事なことに思えたんです。
#009978
宇宙には、母親たらんとして悩む女、父親たらんとして、そうなれなかった男が星の数ほどいる……。
#009979
わかりやすすぎる反応だが、女の子を前にした男子としては、正しい行動だ。いや、むしろそうでなければならない。