辻占 #000187

#000187
すべてか、さもなくば無だ、と人を本当に愛した人は言うけれど、真実だと思う。わたしの愛は永遠だとそういう人は言う。不滅だという。そのとおりだ。愛が生命そのものであるとき、どうして愛は死ぬことがありえよう。わたしたちに永遠の何がわかるというのだろう?そういう絆のなかに身を置いても、わたしたちの目に見えるのはそのごくごく一部ではないだろうか。
(「アースシーの風」)